「需要と供給」って聞いたことがあるけど、実際にはよく分からない…という人も多いかもしれません。
需要と供給の考え方は、経済の基本であり、商品の「価格」や「数量」がどのように決まるかを理解するのに役立つ重要なポイントです。
今回は、高校生向けに「需要と供給のグラフ」を使って、価格と数量の関係をわかりやすく解説します!
需要と供給とは?
需要(Demand):需要とは、ある価格で「買いたい」と思う商品の量のことです。
たとえば、価格が安ければ多くの人が欲しいと思うでしょうし、逆に価格が高いと「ちょっと買うのはやめようかな…」と感じるかもしれません。
需要は、価格とともに変わります。
供給(Supply):供給とは、ある価格で「売りたい」と思う商品の量のことです。
価格が高ければ売り手(お店など)は「もっと売ろう」と思いますが、価格が低いと「売るのはやめておこう」と感じることが多いでしょう。
供給も価格によって変化します。
需要と供給のグラフの見方
「需要と供給のグラフ」は、需要と供給の関係を視覚的に示したものです。横軸(X軸)は「数量」、縦軸(Y軸)は「価格」を表します。
- 需要曲線:需要曲線は右下がりのラインで、価格が高いほど買いたい量が少なく、価格が安いほど買いたい量が多いことを表しています。
- 供給曲線:供給曲線は右上がりのラインで、価格が高いほど売りたい量が増え、価格が低いほど売りたい量が減ることを示しています。
A:売りたい量と買いたい量が一致
B:価格が安いからあまり売りたくない
B’:価格が安いから買いたい人が多い
C:価格が高いからあまり買いたくない
C’:価格が高いからたくさん売りたい
需要と供給の均衡点
需要曲線と供給曲線が交わる点が「均衡点」です。この均衡点では、買いたい量と売りたい量が一致しているため、商品の価格と数量が安定します。
この価格を「均衡価格」、数量を「均衡数量」と呼びます。
例:パンの価格と需要・供給の関係
例えば、パンの価格が1個100円のとき、多くの人が「買いたい」と思う一方で、パン屋もたくさんのパンを提供したいと考えるとします。
このときの価格が「均衡価格」、パンの個数が「均衡数量」となり、需要と供給が一致して安定した状態になります。
まとめ:需要と供給のグラフを理解しよう!
需要と供給のグラフは、価格と数量がどう決まるのかを理解するための基本です。
経済や社会の動きは、需要と供給の変化によって大きく影響を受けます。
身の回りの商品の価格も、この需要と供給のバランスによって決まっていることを知っておくと、経済ニュースや社会の動きをもっと理解しやすくなるでしょう。