近年、ニュースや新聞などで円安という言葉をよく耳にすると思います。
ですが、言葉はなんとなく知っていても「どんな意味だろう」と理解できていない人も多くいると思います。
では、日常生活に置き換えて分かりやすく解説していこうと思いますがその前に
まず為替を理解しましょう。
そもそも為替って?
為替(かわせ)
読み方から難しいですよね。
まず正確な意味はというと
外国為替市場において異なる通貨が交換(売買)される際の交換比率です。
(参考文献: 日本銀行「為替相場(為替レート)とは何ですか?」為替相場(為替レート)とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan 2024年11月2日)
このように日本銀行のホームページには難しく書かれています。
でも、意味はとても簡単です。
要するに
円とドルを交換することです。
付け加えると、1ドルと交換するときに何円必要かということです。
円安
結論から言うと
円の価値が下がることです。
具体例で考えてみましょう。
ここでは分かりやすいように
1ドルを100円とします。
1ドル 100円
↓
1ドル 200円
この場合は円の価値が下がっているため円安です。
日常生活で当てはめてみると、
1ドル100円の時に
アメリカから100ドルの服を買う(輸入する)と
100(円/ドル)×100(ドル)=10,000円
一方、
1ドル200円の時に
アメリカから100ドルの服を買う(輸入する)と
200(円/ドル)×100(ドル)=20,000円
となり、高くなってしまいます。
つまり、ドルの製品を買うときにたくさんの円が必要になっていることから円の価値が下がっている(円安)と言えます。
円高
結論から言うと
円の価値が上がることです。
具体例で考えてみましょう。
ここでは分かりやすいように
1ドルを100円とします。
1ドル 100円
↓
1ドル 50円
この場合は円の価値が上がっているため円高です。
日常生活で当てはめてみると、
1ドル100円の時に
アメリカから100ドルの服を買う(輸入する)と
100(円/ドル)×100(ドル)=10,000円
一方、
1ドル50円の時に
アメリカから100ドルの服を買う(輸入する)と
50(円/ドル)×100(ドル)=5,000円
となり、安く買うことができます。
つまり、ドルの製品を買うときに少しの円で良くなったことから円の価値が上がっている(円高)と言えます。
円安ドル高 円高ドル安
ここで
円安ならばドル高(ドル高ならば円安)→円安ドル高
円高ならばドル安(ドル安ならば円高)→円高ドル安
という関係性があることを押さえておきましょう。
日本人が海外旅行をするなら円高の時、それとも円安の時?
答えは、円高の時です。
理由は簡単ですね。
円高ならば、少ない円でたくさんのドルと交換できるからです。
外国人観光客(インバウンド)の増加
現在では日本は前に比べて円安ドル高が進んでいます。
日本人は海外旅行に行くと多くの円が必要になりますが、
外国人は少ないドルで多くの円と交換できるため、日本に来やすいと言えます。
これは外国人観光客が増えている理由の一つと言えます。
外国人が増加することで日本での消費が増えるというメリットがあります。
まとめ
円安ドル高、円高ドル安にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
今回は、簡単に解説しました。
この記事を通して少しでも理解が深まればうれしいです。
次の記事ではもう少し深く解説するのでぜひ読んでみてください。