1. 社会保障費とは何か?
社会保障費とは、年金・医療・介護・福祉など、国民の生活を支えるために政府や保険制度が支出するお金のことです。
たとえば:
- 高齢者がもらう年金
- 風邪をひいて病院に行ったときの医療費
- 介護が必要になったときのサービス
これらはすべて「社会保障」と呼ばれ、国が一部または全部を負担しています。
2.どのくらい使われているの?
厚生労働省によると、2024年度の社会保障費は、なんと約137.8兆円!
これは日本の経済全体(GDP)の**約22%**にあたります。
グラフを見ると、社会保障費はこの30年間で2倍以上に増えています。
年度 | 社会保障費(兆円) |
---|---|
1990年 | 約47兆円 |
2000年 | 約78兆円 |
2010年 | 約105兆円 |
2024年 | 約137兆円 |
出典:厚生労働省
3.なんでこんなに増えているの?
主な理由は高齢化です。
- 日本では、65歳以上の人の割合がどんどん増えています。
- 高齢者は若い人よりも医療や介護の費用が多くかかります。
4.社会保障の給付と負担
これだけの費用を、私たちはどのように分担しているのでしょうか?
社会保障費の「財源(ざいげん)」=お金の出どころは、主に保険料と公費になります。
下のグラフは、2024年度予算ベースでの社会保障の給付と負担の現状となっています。


出典:厚生労働省
保険料(59.5%):80.3兆円
- 被保険者(ひほけんしゃ):42.5兆円(31.5%)
⇒ 私たち(労働者)が払う分です。 - 事業主(じぎょうぬし):37.7兆円(28.0%)
⇒ 会社や雇用主が払う分です。
公費(40.5%):54.7兆円
- 国:37.7兆円(27.9%)
- 地方自治体:17.0兆円(12.6%)
つまり、国民・企業・政府がバランスを取りながら負担しているのです。
まとめ:未来のために知っておこう!
日本の社会保障は、年々費用が増加しています。それを支えるのは、みんなの保険料と税金です。将来の日本をどうしていくかを考えるには、社会保障の仕組みを知っておくことがとても大切です。